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18話 また消えた?

村を出る前に、肉屋を探す。

1軒の肉屋に入ると、恰幅の良いおじさんが笑顔で対応してくれた。

干し肉はあったのだが……100ダルで値段は変わらないのに量が少し少ない。


「ヘビの野郎のおかげで、野ネズミが減っているから少し高騰している、悪いな」


干し肉を持って少し迷っていたからだろう、値段が上がっている理由を教えてもらえた。


「ありがとうございます。野ネズミを狩って来たら、買取をしていただけますか?」


「そりゃ、こっちはありがたいが。野ネズミを狙うとヘビがくっついて来るぞ」


「……そうなんですか?」


「あぁ、狩りに行った奴らが、野ネズミの巣を狙うとヘビが絶対出やがるって騒いでいたからな」


「なるほど……ありがとうございます」


「いや、でも野ネズミが狩れたらよろしくな!」


干し肉を1つ購入して、店を出る。

ヘビとはおそらく問題になっている、ヘビの魔物の事だろう。

次の村につながる村道に、発生していると言う話だったけれど、もっと広範囲に広がっているのだろうか?

少し自分の目で、森を調べてみようかな。

そう言えば、一口にヘビの魔物って言っても、どの種類の事だろう?

魔力を含む毒を持っているのか、魔法を放てるのか……魔法だったら即刻逃げよう。


野ネズミを狩れないかな?

私の狩りは野ネズミが逃げて来る所に、罠を張るものだ。

ヘビが一緒に罠にかかってしまうのだろうか?

一度試して無理なら、他を考えるしかないかもしれない。

……そう言えば、ヘビの買い取りはしてもらえるのだろうか?

聞き忘れてしまった。


村を出て森を歩くが、ヘビらしき気配は感じない。

やはり居る場所は、まだ限定されているのだろうか?

周りを警戒しながら、捨て場の近くに見つけておいた、幹が大きく乗りやすそうな木を目指す。

辺りを見回すと、小動物が逃げていく後ろ姿が見えた。

ヒュージアントの時は、小動物が広範囲で姿を消していた。

それほど強いヘビの魔物ではないのだろうか?

ん~、明日はヘビの情報をもう少し村で調べよう。

大木にもたれ掛るように座って、ソラを膝の上に乗せる。


「大丈夫だった?」


相変わらずプルプルとしている。

見ていると、ほんわかしてしまう。

いやいや、駄目だ……まずはやるべき事を、終わらせよう。


マジックバッグから元々あったポーションと、先ほど拾ったポーションを全て並べていく。

色のチェックと在庫のチェックだ。

バッグからポーションを出すが……また、青のポーションが無くなっている。


「また?」


バッグをひっくり返すが、やはり無い。

捨て場と同じ状況だ。

何か同じ事があっただろうかと考えて、ソラを見る。

同じ事とは、ソラを入れていたこと以外には無い。


「ソラ? ……まさか」


そう言えば、ソラは何を食べるのだろう?

通常のスライムは有機物を処理してくれる魔物だ。

レアともなれば無機物も可能だが。

崩れスライムは?

無くなった青のポーション……もしかして傷を癒すポーション?

でも、それでもおかしい。

スライムが処理できるのは、有機物か無機物のどちらかだけのはず。

ポーションは確かに有機物だが入れ物は無機物だ。

……どうなっているのだろう?


考えてもやはり分からないので、近くにある捨て場から変色が進んでいる青のポーションを持って来る。

ちょっと悩んだが、ソラの前にそのポーションを置く。

ドキドキする。


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― 新着の感想 ―
[一言] 世界観がよくわからない。さほど文明が進んでるようには見えないが現代並みの消費文化? 生産、物流が間に合わない気がするけどこの先読めば理解できるかな?
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