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あとがき

後書きです。


これが初の長編となりました。

まあ、他の「なろう」作家を見ていると、80話程度は中編かもしれませんが。


話のきっかけは、コミケの時に

「ここのコンビニが3日で捌く物資は、湾岸戦争の従軍兵力分に相当する」

という話を見て、

「もしも戦前に、こんなインフラがあったら凄いだろうな」

と思い付いたことからでした。


インパールとかニューギニアとか色々考えましたが、

「ここは餓島ことガダルカナル島にしよう」

と決めました。

他は戦場が広過ぎて、1店じゃフォローしきれません。


一回アイディアが浮かんだなら、今度は影響について考えました。

最初は、ある時間になったら「コンビニそのものがガダルカナル島に転送される」

ってものでしたが、これって米軍が察知したら真っ先に空襲か破壊工作の標的になります。

(コンビニ・ガダルカナルなのは、転送されてガダルカナル支店と考えた時の名残)

そこで日本兵に買い物に来て貰う事にしましたが、

「絶対何百人と逃げて、現代社会に身を潜めて、現代の方がパニックになる」

と思い、3人制限を設けました。


最初は食糧と持ち運びに便利なペットボトルと殺虫剤くらいを想定しました。

短編ならそれで良かったのですが、起承転結考えるとそれじゃ盛り上がりに欠ける。

遺棄品としてペットボトルが1942年に残ったら、それも問題。

話の都合で、クライマックスは撤退直前に持って行こうと思いましたが、

コンビニでは武器は売ってません。

ガ島撤退は上手くコソコソとやって成功したので、派手にやるには武器を持ち込もう。

でも、武器を持ち込むとなると「勝ってしまう」。

ガダルカナルは米軍も結構消耗していたので、ここで「コンビニというインフラ」を

手に入れた日本に勝たせる事も考えましたが、

……どうせニューギニアとかインパールでおじゃんになる。


例えて言うなら、辻ーんをどうにかしても、牟田口まではどうにも出来ないし、

ガ島で米軍殲滅しても、ソ連の対日参戦やマンハッタン計画まではどうにも出来ない。

となると「史実に近い形に落ち着く枠組みで」となります。

そうなると、どうやって話の始末をつけようか、と考えました。


やがてプロットとして、

門が開く→歴史を変えない程度の補給で日本を助ける→しかし結局歴史は変わって門は破綻する

という大枠を考えました。


これだけでは全くつまらない。

歴史を変えないってのは誰が決めたのか?

コンビニの店長?

この辺にそんな責任負わせるのは酷です。

仮に独断で助けると決めたら、収支が合わない事で本部の監査が入るでしょう。

じゃあ、本部を巻き込むか。

脱出作戦の辺りの武器は本部で調達?

そんな事したら警察に捕まる。

警察も巻き込むか。

だが警察には戦局を変える武器なんか無い。

結局自衛隊か……。


ここまで来てふと思ったのが、

「こんな大所帯になると、意見なんか中々まとまらんだろう」

って事で、これに大学やら政治家やら入れた「会議」が大本営化するアイディアが浮かびました。


一回このアイディアが出たならば、

「日本人なんてそう大きくは変わらない。過去も現代も未来も、集団意思はグダグダで、

現場はそれに振り回されるようにしよう」

となり、

「でも過去って大本営? ここを動かすには帝都にコンビニ開通させないと無理だろ」

となり、

「大本営を代表する人物として、辻政信が適任」

となったのです。


そして「辻政信は戦後ラオスで行方不明になったな。これは使える」と

ラストが大体決まったので、書き始めました。




さて、書き始めると大変ですね。

自分、論文というか報告書というか、事実だけを書けと習って来た人間なんで、

文章の書き方が分からなかったのです。

練習用に書いた2作がありますが、事実ズラズラ並べて、ちょっと会話を足しただけ。

そこで、他の作者さんの文章読んで、ラノベのあまり重くならない文体で滑り出しました。

徐々に書き慣れて来た気はしますが、如何なものでしょう。


あくまでもラノベって意識があったので、チョコチョコ小ネタを挟みました。

統括部長の鳥坂先輩ネタは、拾って貰えて嬉しかったです。

他に

・ドローンは3機のみ残り、1機運用で他はパーツに←ガンダム

・「破局(カタストロフ)」と「完遂(コンプリート)」←キン肉マン

戦場(ガダルカナル)のメリークリスマス

・大日本帝国の逆襲

・U・S・A!

等。


設定は調べて書いたりしましたが、扱った範囲が広かった為、結構ラフになっちゃいました。

自分はそういうのにツッコミ入れるのに、書くとなると中々出来ないものですね。

現場の自衛隊や警官が「こんなに無能じゃない!」と散々書かれましたが、

まあ小説の中の人物は作者以上に有能にはなれませんから、詰めの甘いのは作者のせいです。

というわけで、未来人のガバガバ設定も基本は作者のせいです(笑)。


SF部分はどこかで使い回したい気はします。

僕の今後書く話の中で、エルゴ領域とか量子通信としての転送とか、使えそうです。


あとは「なろう」独自の機能や、前書き、後書き、感想、コメントなどもようやく、どういう形で使えば良いか慣れてきた感じです。

最終的な感想は全部終わってからと思ってましたので、レスポンスなんかで不満もあったかと思います。

実際、何個もレス返していないものもありまして、失礼をしております。


まずは読者の皆様、2ヶ月ちょいありがとうございました。

この話は、本編70話+番外編10話をもって終わらせます。

一番最後にエピソード零を持って来るのも決めていたことです。

いつかはファンタジーも書きたいですが、次も歴史かSFで書きたいと思ってます。

自分が歴史やSF好きなものですから。

今後も、読む価値あると思ったらよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
今まで見たことのないお話で面白かったです
[良い点] お疲れ様でした。 毎日楽しませて頂きました。
[良い点] 完結お疲れ様でした。面白かったです。
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